13歳からの世界征服

中田考さんの「13歳からの世界征服」を読みました。少年少女の悩み相談形式コンテンツです。

この本のよいところは、自分が気づいていない「囚われ」を自覚できるところ。ただ生まれ育った環境において得た「常識」「思考様式」に発想が制限されていることがわかります。これらに根拠があるわけでも、合意があるわけでもない。自分が「あたりまえ」と思っている小さな小さな世界。

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ストックトレーダーズ・アルマナック

ストック・トレーダーズ・アルマナック は、米国株に投資する人必携の年鑑。でも アノマリー投資 という本を見れば要点はおさえられる。

私にとっては以下が確認できたことが有意義でした。

  • 強気相場と弱気相場
  • 機関投資家の都合で生まれるサイクル
    • 年間のサイクル
    • 大統領選挙に伴って生まれる4年サイクル
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グロース投資とバリュー投資

バリュー投資

  • ある株がその内在価値より割安に取引されている瞬間をめがけてその株に投資する手法。
    • 内在価値が高い=営業キャッシュフローマージンが高い。
      • 米国上場企業平均=11%
      • 15~35%あれば合格
  • 2要件
    • 1) 営業キャッシュフローを生み出す潜在力が高い会社を選ぶこと
    • 2) その会社の株が、たまたま凄く割安で取引されている場面を狙いすまして買う事
  • 市場に確固たる地位
    • 20年~30年くらいのトラックレコード
    • 卓越した防御力を持った企業
      1. 事業規模が超巨大
      2. 市場占有率が圧倒的である
      3. 構造的競争優位(=つまりロー・コスト)
      4. 太刀打ちできない無形資産(=つまりブランド力)
      5. ネットワーク効果
      6. ユーザーや顧客にとって乗り換えコストが大きすぎる
  • グロース株投資に比べて高難易度。決算のたびに決算書類を隅々まで読み込むことでリスク管理。
  • 割安な理由には、隠された、現在進行中で悪化している事由があるかもしれない。機関投資家は良い決算が出たのを確認した後で、相場が跳ねてしまった後から、ゆっくり買い始める。安値に飛びつかない。

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評価

銘柄をどのように評価すればよいのだろうか。

PER

  • PERを見て割安/割高を判断できない。
  • 個別株のPERが上昇している状況=マルチプル・エクスパンション(Multiple Expansion)。
    • 将来の成長を織り込んでいく過程。新商品の発表など。利益増加が実現されると、PERがガクンと下がる。
  • 個別株のPERが下がっている状況=マルチプル・コントラクション(Multiple Contraction)
    • 投資家が現状好業績の継続性に懐疑的。
  • 収益ボラティリティ
    • 収益が見通しやすい株はPERが高くなりやすい(定番消費財など)。
    • 収益が変動しやすい株はPERが低くなりやすい(自動車など)。

成長率

  • 成長率=一株当たり利益(EPS)の成長率。
    • 1年後の成長率を使うのが普通。
    • 2年後以降は予測が難しい。
  • グロース株の場合は参考程度にPEGレシオを確認。PER/EPS Growth Rate=1.0
    • 1という数字に根拠はないが米国人投資家で気にしている人は多い。
  • 黒字未転換のスタートアップの場合。
    • 売上高成長率を使う。
    • ただし成長とともに売上高成長率は鈍化するもの。その後の評価は困難。

大きな失敗を回避するために

  • 営業キャッシュフローを見る=最もごまかしにくい。
    • その年の純利益の数字よりも必ず大きくなければいけない。
    • 毎年着実に増えている。
    • 営業キャッシュフロー・マージンが15~35%はある。

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」を読みました。

少し小難しく感じる部分があるものの、ビジネス書にしてはテンポよくエキサイティングな読後感が得られました。
何が小難しいかというと、まず著者の肩書(フィナンシャル・タイムズ アメリカ版編集長 ジリアン テット)、そして人類学の発展経緯から語り始める時点で「ああ、回りくどい、過剰なストーリーテリング、海外モノあるあるだわー」と構えてしまいました。ですが、展開する各ストーリーが後に向けてつながっており、その構成が理解しやすい。きちんと編集された書籍だと感じました。

内容は、組織が巨大化するにつれ、専門化した部署に分化していきます。その際に、人々が”タコツボ化”することの弊害(所属組織に閉じこもり機会を逸失したり、リスクを見逃して巨額の損失を被ったりする=サイロ・エフェクト)。またそれを防ぎ、乗り越える努力について紹介されています。

ありがちなテーマでありながら、この本が素晴らしいのは、人類学的視点(インサイダー兼アウトサイダー)から切り取っていること。特に「人々は物事をどのように分類するのか、なぜそうするのか」。が一貫した地図として読者に手渡され、それを参照しながら幾つかのケースから学べるというところ。

最終的にサイロを打破する特効薬はまだ見つかっていないという結論でありながらも、人類の未来に希望をもたせてくれる内容であります。
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