マネーの公理

マックス・ギュンターによって書かれた「マネーの公理」を読みました。13歳で株式マーケットに参入し、財を成した人です。英国で1976年に出版されたロングセラー。

マネーの公理

学び

自分にとって学びとなったのは第一の公理「リスクをとれ」。

大多数を占める貧乏人クラスから這い上がる唯一の希望はーリスクをとることである。

分散投資は居心地がよいですが、インデックス投信やETFだけで財を成せる人はいません。投資を通して自分は何を得たいのか?得たいものを得るだけのリスクをとっているのか?
考えずに流布される情報に流され、安易な選択をしているだけだということに気付かされました。
至極当然なことなのですが、もっとも重要であり、また多くの個人投資家が得にくい視点だと思います。

目次

はじめに 公理とは何か、どこからきたのか

第一の公理◆リスクについて 心配は病気ではなく、健康の証である。もし、心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ
・副公理Ⅰ いつも意味のある勝負に出ること
・副公理Ⅱ 分散投資の誘惑に負けないこと

第二の公理◆強欲について 常に、早すぎるほど早く利食え
・副公理Ⅲ あらかじめ、投機からどれだけの利益がほしいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら、投機から手を引くのだ。

第三の公理◆希望について 船が沈みはじめたら、祈るな。飛び込め。
・副公理Ⅳ 小さな損失は、人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何回かそういう経験をすると考えろ。

第四の公理◆予測について
人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない。

第五の公理◆パターンについて
カオスは、それが整然と見え始めない限り、危険ではない
・副公理Ⅴ 歴史家の罠に気をつけろ
・副公理Ⅵ チャーティストの幻想に気をつけろ
・副公理Ⅶ 相関と因果関係の妄想に気をつけろ
・副公理Ⅷ ギャンブラーの誤謬に気をつけろ

第六の公理◆機動力について 根を下ろしてはいけない。それは、動きを鈍らせる。
・副公理Ⅸ 忠誠心やノスタルジーといった感情のせいで、下落相場に捕まってはいけない。
・副公理Ⅹ より魅力的なものが見えたら、直ちに投資を中断しなければならない。

第七の公理◆直観について 直観は、説明できるのであれば信頼できる
・副公理XI 直観と希望を混同するな

第八の公理◆宗教とオカルトについて 宇宙に関する神の計画には、あなたを金持ちにすることは含まれていないようだ
・副公理XII もし、占星術が当たるのであれば、すべての占星術師は金持ちであろう
・副公理XIII 迷信は、追い払う必要はない。もし、適当な場所に置いておけば楽しめる。

第九の公理◆楽観と悲観について 楽観は、最高を期待することを意味するが、自信は、最悪の場合にどのように対処するか知っていることを意味する。ただ単に楽観的というだけで行動してはならない。

第十の公理◆常識について
多数派の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている。
・副公理XIV 投機的流行を決して追うな。往々にして、何かを買う最高のときは、誰もそれを望まないときである。

第十一の公理◆執着について
もし最初にうまくいかなければ、忘れろ
・副公理XV 難平買いで悪い投資を何とかしようとするな

第十二の公理◆計画について
長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ。
・副公理XVI 長期投資を避けよ

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