中田考さんの「13歳からの世界征服」を読みました。少年少女の悩み相談形式コンテンツです。
この本のよいところは、自分が気づいていない「囚われ」を自覚できるところ。ただ生まれ育った環境において得た「常識」「思考様式」に発想が制限されていることがわかります。これらに根拠があるわけでも、合意があるわけでもない。自分が「あたりまえ」と思っている小さな小さな世界。
もっとも面白いのは1章だと思います。
Q. なぜ人を殺してはいけないのですか?
A. 人を殺してはいけない理由なんて、どこにもありません。人は人を殺してもいいんです。日本の法律は殺人を禁止していません。(後略)
その理由について、
- 誰もが目を背けているけれども現実の世界で起こっていること。
- ロジック
をもとに説明。
といった具合で、青少年の悩みに向き合って相談が進んでいきます。
自分が信じていることは何なのか。それはなぜなのか。
この本は人生のピリ辛スパイスです。
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