サマリ
- 実行(Execution)が確実になされるようにエネルギーを注ぐのは経営者の中核となる職務である。その理由について述べられている。
- 経営者が行うべき実行の具体的な手順が示されている。
- 誰が読むべきか?
- 至極当然な内容であり、テクニカルさはない。詳細なものではない。新鮮なインプットを得られる人はほとんどいないと思われる。
- 経営者または経営スタッフが、スタンスを失いかけているときに心を引き締めるために読むと価値が大きいと感じた。
感想
全部で9章から成る。1〜5章はケーススタディ。実行がされている/されていないケースを対比していく。実行がされてなければどんな悲惨な結果が待っているかを説く。
6章以降は人材・戦略・業務の各プロセスを紹介する。
急ぐ場合は6章から読み始めてもよいかもしれない。
編集が独特であり、いま何について語りかけられているのか、ケースなのかセオリーなのかわからなくなりやすい。読み進めるとだんだん慣れてくる。
経営とはリソース・プランニングであることを実感
とどのつまり、成果を出すために
- 実効性のある戦略の導き方
- 実行能力がある人材で構成されたチームのつくりかた
- 戦略を実現できる業務プロセスの策定方法
これら3つを掌握し、つなげ、全体と部分詳細を行き来し、最後までフォローする。
(これらは相互作用する。)
厳しさをともなって、パラノイア的な仕事。これを私たちはやり切るよね?ということを問いかけてくる本である。
GEカルチャーを味わえるという意味でも良い本。
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