貸席経済圏を作る

いまの経済は本質的に貸席経済である—大前研一氏の言葉です。
端的に言うと、「人と企業が集まる素敵な地域を作る。すると資本を呼び込むことができ、繁栄する。そのために地域の特性を活かした戦略を練る。」ということで、地域経営力の無さゆえに没落する日本の地方(というか日本国家)。対照的に世界の各国では、地方が独自の地域経営を行いながら成長戦略を実行しています。

人口1億を超える先進国中でここまで中央集権国家なのは日本ぐらいで、単位として大きすぎ、成長の足かせです。
ただしこの事態を打開できる気もせず、没落に歯止めがかからない日本国民としては気分が滅入るばかりです。

ですが。まてよ、と。
「貸席経済」とは、「プラットフォーム」。
必ずしも、リアルの地域経営をしなくてもいいのではないかと。

そう、ネットの世界もまさしく貸席経済。
そうだ、これだ!

現実の日本に依拠しないものでも、日本を元気にする貸席経済は実現できるのではないか。
まさしく、“The Invisible Continent”! (みえざる大陸)
ここを開拓するんだ!

灯台下暗し。当たり前すぎてむしろ忘れていたというか。
というかそういう会社にいるんですけどね。

どのように地域を繁栄させるのか、をデザインし実行する。国のリーダーとして。
またごく狭い地域であればディベロッパーとして関わることができます。

そういう関わり方しかできないと思ってたのですが、そうではなく、実はネット上のディベロッパーなんですね我々は。
新たな大陸を使えば、お金や空間といった制約を飛び越えることができるんですね。

新たな価値を生み出し、産業がかわり、人々の生活が変わる。
やがて新たな価値観、文化を醸成していく。

そんな気持ちで自分が関わる仕事をとらえ直してみようと思います。