家を買おうとしています。一生賃貸派だった自分がなぜ家を買おうとしているのか。それについてはまたこんど話します。
今回は購入に向けて動いてきた経験から、学んだ大切なことを記します。
調べよう。本を読もう。人に聞こう。足を運ぼう。
家選びは本当に大変です。ストレスフルです。いやになります。やめたくなります。なんだったら夫婦仲も悪くなることでしょう。
だからこそ、あわてなくて済むように、家について考えだしたら、なるべく早く、第一歩を踏み出すことをおすすめします。
時間や予算といった制約の中で、多くの選択肢に頭を悩ませることになります。しかも事態はリアルタイムに変化していきます。出てきた物件は早い者順で消えていきます。
この物件は買うべきなのか?違うのか? そのまえに、足を運ぶべきなのか?(見られる件数にも限りがありますので) わかりません。
「これってよさそうだな〜」と思って聞いてみると、「売れました」となります。
それでも、調べ、足を運び、情報交換をしているうちに、感覚が磨かれてきます。自分が買うべき物件の情報だけが浮き上がって見えてきます。
どんな物件が自分たちにとって価値があるのか。それがわかると、その物件が目の前に現れたときに、即座に手を挙げられるようになります。
自分を知り、自分に家をあわせよう。
賃貸?買う?
マンション?一戸建て?
新築?中古?
広さは?間取りは?設備は?立地は?価格は?構造は?
資金は?ローンはどう選ぶ?
購入費用以外に将来発生する費用は?
これからの生活費はいくらかかる?いくら住宅に使える?
何かあったときに売るとしたらいくらで売れる?
ほんの一例ですが、上記をはじめとして、住まい選びのパラメーターは実に多いのです。
「将来どうなるかわからないこと」を、すべて決めていくことです。
家を選ぶということは、自分がどう生きたいのか?をつきつけられる、ということです。
そのうえで、リスクをとる。ということです。
特に何が大切か?
何が大切かは、人によってさまざまです。
例えば自分たちの場合は夫婦共働きである、ということが確定していますので、子育てとの両立を考えると都心との距離、駅徒歩、ともに譲れない条件です。さらに保育園の立地条件(家〜駅の間にある)も重要。
学校給食が中学校まであるか?お弁当を用意するのは大変ですよね。
東京23区なら、なにかとかかる子供の医療費が中学校まで無料です。
子育て、共働き、という点で参考になった本がこちら。
共稼ぎ夫婦が「いちばんしあわせ」になる家の買い方―賃貸か持ち家か、都心か郊外か?「家の本質」で考える理想のマイホーム
共働きで「家を選ぶ」ということ―妻が仕事を辞める家、辞めない家
これらの本を読むまで、共働きにとっての家選びが、場合によっては大変残念な結果を招きかねないことを知りませんでした。実際、どこの立地でも共働きの人は知り合いで大勢います。ただ、何かを我慢したり、なにかを諦めることになってしまいます。
新築か?中古か? マンションか?一戸建てか?
このあたりについては、議論があります。正解はありませんし、自分にとってよいと思う選択をすればいいと思います。
それこそ、ネットで検索すれば、この手の議論がわんさと出てきます。
自分にとっては一戸建てでした。
- 一戸建ては最悪何かがおこっても土地所有権が残る。
- マンションの価値は共に住む住人が影響するため、コントロールできる範囲が決まっています。
- マンションは管理費の上昇をコントロールできない可能性。
- マンションは固定資産税が高い。建物の残存価値が高く、敷地全体の土地と施設から算出される。
- 上階、隣人の生活音を聞くのがあまり好きではない。
また中古と決めていました。理由は価格と価値のバランスがよい。建物のリスクが把握しやすい。など。
ちなみに、「考え方」について参考となったのはこの本でした。
年収200万円ではない人でも役に立つと思います。
相手を知る。
不動産取引、建築物の評価。いずれも専門知識は持っていません。
一生に一度のことかもしれません。
ですので業界知識はおろか、その分野のイロハもわからない状態です。
そこで、家を買う上で登場するプレイヤーは何を考えているのか?彼らにとって何がおいしいのか?何を隠そうとするのか?知っておくにこしたことはありません。僕が出会ったのはいずれも素敵な人たちでした。ただし、彼らにとって、業界慣習としてよい、または普通なことでも、僕の本当のニーズにとってはいいとは限らないこともあるわけで、それを言われるままに信じてはいけないわけですね。
もし中古住宅を買う人がいれば、おすすめしたいのがこちらの本です。
不動産・建築・お金のプロが教える 中古住宅の本当にかしこい買い方
不動産仲介、建築士、FP、という3名がいまの住宅購入をとりまく環境に疑問を感じて書き上げた本です。まず全体像をつかむのによいと思います。
このほかにも目を通した書籍や、ネットで知ったこと、人から教えてもらった生の情報など数え上げればきりがありませんが、とにかく納得いくまでよく知っておく、というのは大切だと思います。
そして最後は、「いいな」と思える、フィーリングだと思います。
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