悩んでいた去年の夏頃でしたでしょうか、イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」を偶然会社の本棚で手に取り、読みました。もちろん、有名な本なので前から知っていたのですが、食わず嫌いと言いますか。
仕事とは問題解決の連続ではありますが、最も難しいのは解決方法を作ることではなく、本当の問題は何か?という設定にあります。この本はイシューを見極めるという、問題の見立ての技術を明らかにしています。ロジカルシンキング本やコンサル本といった類の中ではかなり本質をついており、独自の切り口だと思います。
読んでからというもの、仕事の進め方をよりコンパクトに出来るようになったと感じています。
要約メモ
仕事の価値
=イシュー度が高いか×解の質
イシュー度が高い
=本当に解決すべき課題
=白黒はっきりしていない、本質的な問い
解の質
=どこまで明確に答えを出せているか
多くの場合、解の質にはこだわるが、問題の質にこだわらない傾向があるのではないか
イシューを見極める
相談する相手をもつ 「見立てが効く人」
これが圧倒的に重要度も汎用性も高そうw
仮説をたてる=スタンスをもつ、ポジションをはる
- 言語化する
- 主語と動詞を入れる
- WHYより WHERE WHAT HOW
- 比較表現をいれる
よいイシューの3条件
- 本質的
その選択肢の結論により大きく意味合いが変わる - 深い仮説がある
- 常識の否定
- 新しい構造で説明(2つ以上のものをどう説明するか)
- 共通性
- 関係性
- グルーピング
- ルール
- 答えを出せる
情報収集
- 一次情報に触れる
- コールドコール
- 基本状況をスキャン
- 5 Forces
- 業界内部の競争関係
- 新規参入者
- 代替品
- 事業の下流(顧客・買い手)
- 事業の上流(サプライヤー・供給企業)
- プラス2つ
- 技術・イノベーション
- 法規制
- 数字
- 問題意識
- フレームワーク
当該分野のこれまでの課題をどう整理してきたかを書籍等から
- 5 Forces
イシューが特定できない場合
→もう一度識者と話したりする、繰り返す
→アプローチ5つをためす
- 変数を削る
分析対象のカテゴリを絞ってみるなど - 視覚化する
- 最終形からたどる
最後に何がほしいのか?から考える
ex.)事業の3~5年後の目指す姿とたどりつきかた- 現在の状況
- どのような姿を目指すべきか
- 3~5年後の目的関数をどう置くか(相対的地位、市場の活性化、etc.)
- そのときの強み、勝ちパターン
- その数値的な表現
- So What? を繰り返す
- 極端な事例を考える
- 市場が10倍になったら 1/10になったら
- シェアが3倍になったら、1/3になったら
解の質を高めるために
ストーリーラインをつくり、絵コンテをつくる
ストーリーラインづくり
ステップ1 イシューを分解する
例)事業コンセプトの分解
- 狙うべき市場ニーズ
- (もっと分解する)
- どのようなセグメントにわかれているか、その規模と成長度
- 時代的に留意スべき点
- 具体的にどの市場のニーズを狙うべきか オプションと競争視点からの取り組みやすさ
- 事業モデル
- (もっと分解する)
イシューを分解する型
- WHERE/WHAT/HOW
- WHERE どのような領域
- WHAT どのような勝ちパターンを築くか
- HOW 実現方法
- 逆算する
最後にほしいものから
分解したイシューにも仮説をたてること(スタンスをとる)
ステップ2 ストーリーラインを組み立てる
例)事業コンセプトの場合
- イシューを分解して問題を定義
- 問題の構造 WHERE x WHAT
- 塊ごとにサブイシューに答えを出す
- WHERE 狙うべき市場ニーズ ニーズの広がり、トレンドと競争環境、狙い所
- WHAT&HOW 事業モデル 取りうるオプション、適性度の高いオプション、鍵となる成立条件
- 統合して意味を整理
- 事業コンセプトの方向性 有望なコンセプト、具体的イメージ
ストーリーラインの型
- WHYの並び立て
- 空・雨・傘
絵コンテづくり
最終的に伝えるメッセージ =分析の結果、仮説が証明されたもの を前倒してつくる
絵コンテのイメージ
ステップ1 軸を整理する
分析とは=比較
3つの型
- 比較(棒グラフ的な)
- 構成(円グラフ的な)
- 変化(時間軸の線グラフ的な)
軸の出し方
- 原因と結果
- 比較の条件を書き出して、関係のあるものを束ねていく
ステップ2 イメージを具体化する
意味合いを表現する
- 差がある
- 変化がある
- パターンがある
ステップ3 方法を明示する
どうやってデータをとるか
各種調査手法
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