ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2015に登場していた、内田 和成さんのゲーム・チェンジャーの競争戦略 ―ルール、相手、土俵を変えるを読みました。
この本が唱えるフレームワークで戦略を立案するのは難しいでしょう。著者の内田さん自身もリファレンスとしてみてほしい、とおっしゃっている通り、ゲーム・チェンジャーがどのように市場参入し価値をもたらしているのかを理解する助けになることかと思います(そもそもビジネスにおける「○○戦略」と名のつくものは後から事象を解釈する方法だと思っています)。
事業連鎖という切り口でゲーム・チェンジャーがどのように連鎖を再編するのか。
ゲーム・チェンジャーにはどのような戦い方があるのか。
4つの類型で説明されており、上記の通りのマトリクスで表現できます。
- プロセス改革型
- 秩序破壊型
- 市場創造型
- ビジネス創造型
この本を目にしてよかったと思うのは業界をどのように整理して表現するのか?ということ。事業連鎖と顧客側に提供される価値を突き合わせてみるうちに、どのプレイヤーに、どのような戦略上の打ち手があると考えられるか?について考えやすいと感じました。
どこかカスタマ・ジャーニー・マップを提供者視点で裏返して考えるトレーニングのようであり、またサービスデザインのスコープを広げて理解するようなものでもあると思います。
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