メモ:市場

「ニーズがあってマーケットがある」という視点で整理。
  • ユーザーからはどう見えているのか(どう使っているのか、何を求めているのか)
    • メディア接触時間(テレビ・ラジオ・雑誌・インターネット 等)の推移
    • ネット接続プラットフォーム(PCブラウザ、スマホブラウザ、スマホアプリ、等)の推移
    • ネットメディア接触時間(Yahoo!News, YouTube、等)の推移
    • 個別市場全体(&競合メディア個別)の推移(MAU, DAU, ARPU)
    • 自メディア&競合メディア ユーザの違い(デモグラフィック、クロスユースメディア、等)
  • クライアントからはどう見えているのか
    • ネット広告市場(広告種別)推移
    • 広告プラットフォーム(各種ASP/DSP/SSP/RTB etc.)の推移
    • クライアント市場の推移
    • クライアントのゴール(指標)と競合比較

 

脱線するが、「メディア接触時間」について。
インターネットとは、あくまで通信の仕組みであり、従来個別に存在していたメディア(「テレビ=動画×ブロードキャスト」、「ラジオ=音声×ブロードキャスト」、「雑誌=テキスト+画像×フロー型」、「書籍=テキスト+画像×ストック型」、「電話=音声×ユニキャスト」、「手紙=テキスト+画像×ユニキャスト」)を包括するプラットフォームとして存在することを忘れてはならない。
既存メディアと対立するのではなく、移行するものなのだ(もちろんその過程で少なからぬ変革が起こる)。
ということで、メディアに対するもっとも大きなニーズ「暇つぶし」「受動的態度」「なんとなく」等が急激に変化するとは考えにくい。「テレビ」接触時間が圧倒的に大きく、かつ不変であり続けることや、携帯デバイスが行き渡っても 近年伸びた市場といえば比較的シンプルでカジュアルなゲーム、といった具合に。
東京人のスマホ・携帯ネット利用は1日40.4分へと増加、PCからは77.1分で減少 -INTERNET Watch

メディアに接触する時間はスマートフォンの出現により伸長した。一方で、それほど伸びた訳ではないしこれからも伸びるわけではない。また人間が一日に費やせる認知的能力(の残量)が増大するわけでもない。
一人あたりの(時間あるいは能力という)「限られた財布」を、メディア同士で「本質的価値」「チャネル(を支えるテクノロジー)」を競いながら奪い合う構図。

一方で、接触可能な情報の総量は莫大なものに増えている。そのなかで少しでも、受け手に取って価値がある情報(「面白い」「役立つ」等) を伝える、というメディアの「制作する」「編集する」役割やアプローチは多様化する(可能性が増す)。