社内でHCDワークショップ3:ユーザー評価

3月9日、3回目のHCDワークショップを行いました。今回から具体的に、HCDプロセスの各段階に踏み込んでいきます。
今回から2回にわたって行うのが、HCDの最終ステップ、「ユーザー評価」です。

おや?なぜいきなり、最後のステップから行うのか?これは、企業での導入研修においては、この順序で行うのが一番理解(満足度だったかも)が高まるらしい、という佐藤純さん&浅野先生らの研究成果によるものです。

この成果は広まり、いまでは「いきなり『ペルソナシナリオ法』とかやるとアウトの法則」などが知られています(注意:業界内の共通認識としての表現です)。これまで各社で実施され、ブラッシュアップされた恩恵にあずかっているわけですね。 続きを読む 社内でHCDワークショップ3:ユーザー評価

メモ:日本銀行券が紙くずになるまでまだ数年の猶予がある説

紙くずは言い過ぎだけど、価値が急激に下がるタイミングは必ずくる。それがいつなのか?はある程度予想しておきたい。と思い、整理してみました。

まとめ

いまの国債発行残高1,000兆円ですでに、実質的に破綻している。でも「金融資産1,400兆円」というソーシャルリアリティが強固なため、国債が1,400兆円にバランスするまでは大丈夫。
ただし、下り坂に入ったときに、「1,400兆円じゃなかったんです。実はこんな状態なんです」という話になると思われる。
タイミングとしては、2016年前後となる見込み。

破綻のシナリオはわからないけれど、いわゆる一気に何か事件が起こることはないと思います。日銀が際限なく国債購入して、インフレしまくる。という、誰かが意思決定するわけではない、もののあはれを重んずる国民性を全面に出した着地になるんじゃないでしょうか。 続きを読む メモ:日本銀行券が紙くずになるまでまだ数年の猶予がある説

ビジネスモデル・ジェネレーションの【出版記念ワークショップ】【出版記念セミナー】にいってきました


一昨年、購入したこの本ですが、なんの因果か「日本語版が出版されるのでワークショップに行きませんか」というお誘いをいただきました。もちろん、喜び勇んで参加してきました。

参加したのは以下2つのイベントです。

近頃この手の良書がどんどん日本語で読めるようになって有難い限りです(可能であれば、リリースと同時に翻訳予定を知りたいですw)。

日本語版はこちら。

ものすごい勢いでマンガちっくな表紙になってますが、使われ方がビジュアライズされててスマートかなと思ってます。

ワークショップ

2月1日のワークショップは、Tim Clarkさんが講師で行われました。
参加者は数十人。

  1. ビジネスモデル・キャンバスの概要説明
  2. 事例を参加者で考えて、概要を理解する
  3. 自分たちのビジネスを実際にキャンバスに描く

という流れで行われました。


Tim Clark先生。自身起業家であり、教育者。シンプルでわかりやすかったです。 続きを読む ビジネスモデル・ジェネレーションの【出版記念ワークショップ】【出版記念セミナー】にいってきました

定性データなんて使えない?

「定性/定量の使い分けが重要」昨今では「定性データの重要性」などがいわれたりします(たまに「それって定性っていってるけどちょっと違うよね?」と思うときがありますがおいておきます)。

坂田さんによるAgileUX NYC 2012に行ってきたよ記事を読みながら(実に羨ましい)、この「定性」「定量」について思い出しました。

僕はこんな風に思っています。

  • 定量/定性 をケースにより使い分けて活かすという考え方に違和感を覚えます。
  • 定性情報がそのままの形で使えることはほぼないと思っています。

飲みの場でたまに話題にのぼります(堅苦しい飲みですね^ ^;)。一度しらふの状態で自分の認識をまとめたいと思います。

定性情報といいつつ定量

定性調査を行います。そのままでは使えない量の(決してコンパクトではない)ファクトが得られます。プロジェクト推進のためのアウトプットとするときには、なんらかの手法によって「抽象化」さらに「重みづけ」がなされます。このとき、手法は「定性」といわれるものだけれども、アウトプットはファクトベースの「定量データ」として共有されます。もちろん、チャートだったりペルソナだったりもついていて、いかにも右脳的でソフトな表現はありますが、そこにはしっかりとした定量的な裏付けがあります。

定量/定性はあまりにも密接

我々の現場において、情報が「定性である」状態であり続けることはタブーです。様々な定性情報が得られることがあります。そんなときは、ネグレクトしてしまう。または、定量的に検証がなされなければなりません。
すなわち、定性データの加工により定量化できない場合は、それらを「仮説」として「さらに定量調査 or 定量化できるプロセスでさらに調査」、「デプロイしてみて検証」することになります。

「定性」⇔「定量」の行き来はとても頻繁で、短命です。

「定性」の肥大化、または長期化はすなわち「リスク」の極大化になってきますから、もっともコアで最小単位のエッセンスを即座に定量化(検証)していきます。それは日ベースのサイクルでもありますし、数か月かかることもあります。

 

そんなわけで、定性であろうと定量であろうと、アプローチによって使える/使えないがあるのは同じです。単なる「ファクト」や「仮説」でいいんじゃないかなあと思う今日この頃です。
僕はやっぱり、定性データをどれだけ早く定量的に表現できる(検証する、または成果をあげる)かが仕事として大事だと思ってます。

でも。でもですよ、定性調査の手法が大好きです。定量調査に比べてスキルは必要ですが、最終的にプロダクトに価値を生み出すまでのスピードが圧倒的すぎると思います。

久々にデプスやりたくなってきました~。