一皮むける

ひとをみて、自分を省みることってありますよね。

ここ最近、人をみていて、久しぶりに「一皮むける」ことについて考えました。そして自分自身について。

仕事における成長とは、壁にぶつかってはそれを克服する方法を自分自身で編み出していくサイクルだと提唱している人たちがいます。
僕もそれに賛成です。もうずいぶん前ですが、このあたりの本を読んで感銘を受けました。

ハイ・フライヤー―次世代リーダーの育成法

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

概念をマッコールが提唱し、それを金井先生の表現でいうとタケノコが伸びていくような「一皮むける」ということとして書かれていた。ように思います。

この本でいっているのは、リーダーを育てるためには

  • 適切な壁を用意してやる
  • 壁の超え方を自分で見いだせる環境を用意してやる

ことが必要ですよ、ということをいっています。

弱みは誰にもある。環境がかわることで弱みが露呈し、ゆえに挫折し、そして克服する経験を持つことが肝要
これをもたずにリーダーの座に据えられる(=これまでの成功体験が通用しない環境)と、組織もろとも本人が破綻してしまう。

 

知人のAさんは、ある組織のリーダー的立場になりました。
彼のことを尊敬していますし、とても志があり、情熱家。
仲間とも協調してやってきた、すばらしいプレイヤーであった彼は、とてもうまくやっていけると思いました。

でも、リーダーとして、彼が理想実現に邁進すればするほど、メンバーと彼の距離は開いていきます。
原因は、ヒトコトでいうと「共感」できていないこと。相手が自分の世界観を、自分が相手の世界観を、知っている状態。に至ることはありませんでした。
結果、メンバーの目前の課題は解決されず、かといって全員の協力が必要な彼の理想にむかっても、一歩も近づくことはありませんでした。

その後、彼は小さな部署へ移り、いまはまたリーダーとして再度挑戦していると聞きます。
今回は、自分の「壁」を認識し、乗り越えられるといいなあと思っています。
・・・という、ずいぶん昔のお話。

 

さて、これは限りなく自分の話だったりもします。

Aさんの場合とは、具体的事象は違います。でも、僕は人の心を察したりする能力が欠落気味だと思っていますし、やや独善的、暴走的なところもあるなあと自己評価しています。そしてそれが、リーダー業務を行うときに自分の足を引っ張ることがあり。でも、そこを補ってくれる人に積極的に助けてもらいながら仕事をしていますw。 あとは、そうならないように仕組みで先手をうつなど。あ、まだまだ足りないところはあります!w

会社ではCCFBという、仕事仲間からのフィードバックが得られるすばらしい仕組みがあります。(なんちゃらFeedBack)。
先日そのフィードバックをうけて、自分がぶちあたっている壁は、「俺はこうしたいと思う!どう?やろう!」というふうに、理想を掲げること(もっている思いを伝えること)。だと思いました。
これ、しっかりできないと、「こうだと思うんだよね・・・」とボソボソいってるだけじゃ、大きいことできないですしね!

次の一皮、むけにいきます。