子供ができてわかったこと

1.日々の感覚がかわった

突然、何よりも圧倒的に大切なものが生まれたと思います。自分の命よりも大事なもの。言葉ではわかっていましたが、人生でこのような感覚を持ったことがなかったのです。そういう意味で、彼がやってきたその瞬間から僕の人生がかわりました。

2.親子という感覚ではない

「自分2(ツー)」ができたという感覚。体は分かれていますが、感覚的には一体です。

といってもまだ意思疎通もろくにできない関係性なので、今後は変わると思いますが。

3.攻めたい気持ちになった

仕事面の話です。家庭をもつと守りの姿勢に入るのかなと思っていました。でも子供ができると、「こいつに後ろ姿見せなきゃな」という気持ちになります。

4.休憩できない

「疲れたからきょうはゆっくりしよう」ということができない。
自分で食べることも排泄することも服を着ることも入浴することも寝ることも、そして寂しさをまぎらせることも自分ではできない存在。つまり完全24時間365日体制であるということ。
特に勉強や娯楽にまわす時間の捻出は何かを犠牲にしないとままならない。

5.女性の敵は女性

育児もしながら仕事をする女性にとって、最大の壁は男性中心に作り上げられたシステムにほかなりません。ただし彼女らにまず立ちはだかるのは意外なことに同性のようです。

例えば・・・細かなことですが、
「母乳にしなさい」「添い寝で寝かしつけなさい」「食事は母親の手作りを」・・・などなど。みたいな話を複数の人から何度もいわれる。ある視点からすると真っ当な意見かもしれません。

しかし、現実には女性の自立を促す一方で、相容れない根性論でもってすでにクタクタになっている母親たちをさらに追いつめているのではないでしょうか。
社会システム全体に対する批判はよくありますが、母親をとりまく旧態依然とした女性社会が考察されることは少ないのではないでしょうか。

6.一番ふれあっている時期を子供は覚えていない

幼児期は当然ながら子供に注ぐ時間が長く、また抱っこなど体を密着させている時間も長い。
新米パパママがハラハラしながら、一番時間を割いて愛情を注いでいる時期ということ。

にもかかわらず、子供の側はその時期の記憶はほとんどない。
記憶があるのは憎まれ口をたたくようになってからの時期。

でも親は覚えてる。きっと。

親が自分に対してこんな気持ちで接していたのかもしれないと思うと新鮮な驚きです。